ARLNATAさんのショールームに行ってきました^^!
こんにちは。
インテリアコーディネーター・イメージコンサルタントの小林由梨奈です。
7月にオープンしたばかりのARLNATAさんのショールームに行ってきました!
ARLNATAはパリのエルメスでデザイナーをされていた寺西俊輔さんのプロジェクト。
”伝統を現代(いま)に纏う”をコンセプトに、牛首紬や大島紬、結城紬、丹後ちりめんなど伝統的な着物の生地を使ったオートクチュールのお洋服をつくられています。
ショールームではとても丁寧に、伝統の技術の凄さや、モノづくりにかける思い、
生地ができるまで、1つの服ができるまでの途方もない手順とストーリーを教えていただいて
すっかりファンになりました♪
美味しい生菓子をいただきながら
お話を聞きながら、たくさんたくさん着せていただいて、気づけば6時間、、、!!
まさに着倒れ★至福の時間でした^^
とくに印象に残ったものを、いくつかご紹介させていただきます♪
丹後ちりめんのドレス
まずは入った瞬間一目惚れした、藍色のグラデーションが美しい丹後ちりめんのドレス。
寺西さんオリジナルデザインの丹後ちりめんは、満点の夜空のようで、まるで肩からふんわり星空をまとっているような気分♪
夏の夜のパーティに、とっても映えそうです☆
ニットと織物は伸縮性がまったく違うので、2つを繋げる縫製はとても難易度が高いそう。
本当に細部の縫製まで丁寧で、惚れ惚れするドレスです^^
これは同じ丹後ちりめんを使ったカーディガン
左右で異なる丹後ちりめんを使ったアシンメトリーなデザイン
ネイビー×オフホワイトのシルクカシミヤニットとのバランスがとても素敵♡
近江麻色襦袢のジレ
こちらは襦袢生地でできたジレ。
こんっなにかっこいい襦袢生地があるとは!!
襦袢って白系の色しかないイメージでした。
麻襦袢をオリジナルカラーのブルーベリー色に染めたものだそうです。
こちらのジレは、8月末の新宿伊勢丹での展示会に合わせてつくられた最新作☆
こんなに薄ーい色×さらっとした素朴な風合いなのに、絹特有のハリ艶感があるので
Vivid Winterの私が着ても(自分で言うのもなんだけど)映える★
内ポケットが機能的&かわいい♡
コートやドレスとも共通する、この内側を通すベルトのデザインがすっごいかっこいいんです。
長さのあるアウター的な服は、前を開けてポケットに手を突っ込んで着るのが好きで。
でもウエストは強調したいからいつもベルトは後ろで結んでたのですが、
このデザインだと前で結びながらもボトムのポケットに手を突っ込めるのが、カッコよく着れてとても好き♡
たまたま着てたキャミソールが渋いパープルで。
パンツのウエストのラインと同じ色、ジレのネイビーとも好相性♪
いろんな意味で運命を感じてとても気に入ったので、すぐにでも欲しいのですが
とても今の私には買えません笑。
だけど襦袢の生地なので、紬を使った他のものよりは少しだけ手が届きそうかも^^
手絣シルクデニムのブルゾン&シルクカシミヤニット
アシンメトリーでジオメトリックなデザインがクールなブルゾン☆
中に着た水色のカシミヤシルクのニットは、数少ないプレタポルテの商品の1つ。
柔らかな落ち感が体のラインを綺麗に見せてくれるニットです^^
こちらも紬の製法なので、ところどころ掠れていたりして優しい表情
原色の黒×黄との対比が心地よく、コントラスト強めなコーディネートが大好きな私に激刺さり♡
牛首紬×螺鈿織のコート&シャツ
牛首紬のコート。
希少で扱いの難しい玉繭(2頭以上の蚕が一緒につくった一つの繭)と、熟練の職人の神業のような手仕事が
まさに織り合わさってできる奇跡みたいな生地。
玉繭は2頭の蚕が生んだ2本の糸が複雑に絡まっているため、機械では扱えません。
手で紡いだ糸は節が多く、その糸を平織した牛首紬は独特の風合いを持つ生地になります。
左から、カーキ(サイズ4)、黒(サイズ3)、ピンクベージュ(サイズ2)
カーキと黒はメンズサイズ。
最近すっごくマスキュリンが気分なので、サイズ4が一番しっくりきました♡
しかも、このカーキ。ど真ん中軍隊な感じのカーキ笑!
高校の時ミリタリー風が好きで、このカーキも好きでよく着ていて、だから懐かしい^^
Vivid Winterの私は本来カーキは苦手なのですが、絹特有の光沢のおかげで、似合ってる♡
質感で色の印象って変わりますよね
このコート本当にカッコよくて、帰り際にも、何度も着せていただきました^^♪
オプションで、袖口・襟、胸元に螺鈿織を取り入れることができます。
螺鈿織は貝殻の真珠層を糸に織り込んでつくった生地。
艶やかに多様な色彩を放っていて、特に黒地にはとても映えます。
静かな黒い夜の日本海にうつる、月明かりを彷彿とさせる煌めき。
こちらは丹後の民谷螺鈿さんとのコラボレーション★
他に、シャツやシャツワンピコートも↓
半袖だと袖口の螺鈿織のインパクト強く、愛らしくてまた違った魅力ですね♡
生地の色からオーダーできるので、デザインに無限の可能性
自分だけのコートやシャツがつくれます♪
牛首紬×螺鈿織の生地はインテリアアートにも展開のご予定らしく
感度高いお客様のエクレクティックモダンな空間に、ぜひご提案したいです^^
手絣染リボン織のストールトップ
まるでツイードのような、目の覚める鮮やかなリボン織のトップス。
数センチごとに色の変わる毛糸みたいに、多彩な色で手染めされたリボンで織った生地。
こちらは吉永小百合さんもお召しになったそう^^
年代を超えて、スタイルのある女性の魅力を際立たせてくれるようなトップス♡
この青は、Vivid Winterの私には馴染みの深い、とってもしっくりくる青です^^
結城紬、久留米絣のケープ
こちらは結城紬とシルクカシミヤを合わせたケープ。
前身頃に結城紬のデザインを全面に見せることができます^^
左身頃(写真だと逆)に落ちた縦に流れるラインと、前に持ってきた横に流れるラインと
紬の表情を多様に見せることができます。
ニット部分も色のコントラストが鮮やかで、青の濃淡がとっても美しい☆
結城紬は、真綿から手でつむいだ糸で織られていて、縦糸・横糸ともに手紡ぎ糸を使っているのが特徴。
手仕事なので、空気をたくさん含んでいて、他の紬の生地よりもふんわりしています。
写真ではあんまり分からないけど、実際に触ってみると本当にふんわりしていて優しかったです^^
こちらは久留米絣のケープ↓
こちらはプリーツニットと合わせたスカートも展開されていて、ちょっと民族ちっくで楽しいデザイン^^
賑やかなデザインが好きなので、ケープではこれが一番好きだった☆
大島紬のドレス
キュッとくびれたウエストの上から、天女のように織物をまとうバックのデザインがとても美しいんです♡
大島紬も、玉繭から手で紡いだ糸を織った生地。
素朴であたたかな触り心地でありながら、絹特有の艶やかな光沢があり、一目でわかる上質さ。
また生地の柄も、織ってから生地を染めるのではなくて、
最終的な絵柄を仕上げるために必要な色を、糸の1本1本につけるので、それはもう、本当に途方もない手間がかかります><!
(ドレスの裾のフリンジ部分を見ていただくと、糸1本1本がそれぞれに染まっているのが見えます。)
こんな技は世界にも類を見ないらしく、ぜひ残していきたいし、私もいつか着れるようになりたいと思いました。
着物で着るにはなかなかハードルが高い(生地の分量も多いので)ですが
洋服だったら30代でも着こなせるし、手が届く方もいらっしゃるのではないでしょうか^^
たくさん着せていただいて、知らないことをいっぱい勉強できた日でした^^
写真で見ていても素敵だなと思っていだけど、実物をみたら本当に惚れ惚れしてしまいました。
日本にこんなに素晴らしい技術と美しい素材があると知って、
もっと日本の生地を、いろいろなテイストのインテリアに積極的に取り入れていきたいなと思いました☆
そしていつか私も、ARLNATAさんの服を着て仕事場に立てる大人になりたい^^
がんばろーう!
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