アメリカ大統領 ドナルド・トランプ氏のイメージ戦略
皆さま、こんにちは。
イメージコンサルタントの小林由梨奈です。
最近世界中をにぎわしているあのおじさんのこと、私もずっと気になっていました。
前職で広報をしていたとき、毎年2月のファッションウィークの時期にNYに2週間ほど滞在していました。私は普通のホテルでしたが、社長がトランプタワーのホテルに泊まっていたので、毎朝社長を迎えに、この恐ろしいほどそびえ立ったトランプタワーを訪れていました。
この建物、とにかく圧倒的な佇まいで、個性的なNYの街並みの中でもひと際目立っておりました。この後でトランプ氏の存在を知るのですが、彼はこのビルそのもののような印象の男性ですね。
彼のイメージはどのようにしてつくられているのでしょう。
2月に政治家の先生のコンサルティングをすることになったので、この機会に真剣にドナルド・トランプ氏のイメージ戦略について考えてみます。
ビビッドなトランプ氏の本当のパーソナルカラー
ドナルド・トランプ氏は1946年生まれの70歳。まず70歳には見えませんよね。
これからのアメリカを、世界を引っ張っていってくれそうなパワーを感じさせるためには、実年齢より「若い」イメージをつくることが必要不可欠です。
まずは彼の肌の色。
鮮やかなオレンジ色の肌で立体感があり、若く活気のある精悍な顔つきに見えますね。
この肌の色が、選挙演説の時によく着ていた純白 × 明るめのネイビー × 鮮やかな赤(まさに星条旗の色ですね)に調和して、「彼こそアメリカ!」というインパクトを世界に示していました。
色の与えるイメージも、始まりを予感させる白と信頼のネイビー、情熱の赤で、選挙演説にぴったりの組み合わせです。コントラストの強い配色も、オレンジ色のお顔の力強さによく調和しています。
16タイプ・パーソナルカラーでいうと、Vivid Spring☆
明るく鮮やかで、オレンジのような黄みの強い色ともよく調和し、16タイプの中で最も活発で親しみやすく、若々しい印象を持つ色のグループです。
しかしよく観察してみるとトランプ氏、目のまわりや生え際の色は白に近いピンクのような色をしています。
本来の彼の肌の色はローズ味の白肌で、髪や眉の色から見ても、全体の色素がとっても薄いんです。4シーズンのタイプ分けで言うとsummerですね。こういうタイプの人は、日焼けしても小麦肌にはなりません。色素が薄いと肌が紫外線などの外敵に弱い分、日焼けをしない代わりに、しみやそばかすができやすく乾燥しやすい、つまり肌が老けやすいという難点があります。
また欧米では、「適度に日焼けした肌」=「バカンスを楽しむ余裕のある人」というイメージがあるため、日焼けしていることがステータスでもあるんです。
でもトランプ氏、本来の肌はとっても白いんです。
Splash/アフロ
ライトレモンイエローのネクタイ、とてもよく似合っていますね。
私はこの、上品で繊細な印象のトランプ氏の方が親近感を感じますが、世界を動かしたいトランプ氏にとってはそれでは物足りないのです。
だからオレンジ色に塗って若さを演出!
ボディビルダーやダンサーなども、体を美しく立体的に見せるためにスプレーで色をつけています。本物の日焼けのように肌を痛めることなく小麦肌にできて、5日~2週間くらいもつようです。トランプ氏はこの技術を使い、見事に「若く血気盛んでパワー溢れる政治家」という印象づけに成功しました。
ちなみにこれがトランプ氏、5歳の頃の写真
まったくバラ色ほっぺの育ちのよいおぼっちゃまですね♪
なんて美しいプラチナブロンドヘアなんでしょう。
グリーンの目を持つ人って、全世界に2%しかいないらしいです。
奇跡的なお顔立ちをされてますね☆
この男の子の肌が成長や加齢によって自然に褐色やオレンジになることは、まずないでしょう。
長身で恰幅のよい体とスーツの着こなし
トランプ氏の体格は、身長約191cm、体重約107kgと公表されています。
アメリカントラッドの上品なネイビーのスーツを上手く着こなすことで、加齢によるお腹まわりのお肉をまったく感じさせず、むしろどんと構えた安定感のある印象をつくっていますね。
身長が高く姿勢がいいので、スーツが本当によく似合い、若々しさ、力強さを感じさせます。
私服を着ているともう少し年相応なのでは?と思い、写真を探してみたのですが、Googleの画像検索で1つもヒットしませんでした。
徹底したイメージ戦略ですね。きっと私服だと、余程気をつけない限り老けてしまうのだと思います。
スーツは男性を数倍魅力的に見せますからね♪
やんちゃ坊主のような表情と物言い、振る舞い
トランプ氏の演説をみていると、表情、話し方、動き方、言葉の選び方、視線の運び方、どれ1つとっても到底70歳には見えません。
70歳に見えないどころか、20代30代の同僚はおろか、そこらへんの世間知らずで無礼な子供より子供みたいな印象です。ですがトランプ氏は裕福な家庭に育ち、いろんなものを見てきてあれだけ成功しているのですから、本来の人間性はそんなものではないはずです。
彼は国家や人類の未来を拓いていきたくて、だから大統領にならないといけなくて、まずは国民に選んでもらうために過激な物言いや動きの演出をしかけているんですね。実際の内面性がどうあれ、そのイメージで彼は選挙を勝ち抜きました。なので今のところ彼のイメージ戦略はかなり功を奏しています。すごいイメージコンサルタントが付いているのか、彼自身の自分プロデュース力が凄いのか。両方でしょうか。素晴らしいです。
そしてなにより、自分のビジネスで大きな功績を残した後でなお、社会に対して危機感や憤りを感じ、壊して変えたい!ということを本気で思って体中でそれを表現できる、その精神的肉体的なパワーに圧倒されます。
政治家とイメージコンサルタント
実はパーソナルカラーというシステムを一躍有名にしたのは、ジョン・F・ケネディなんです。彼はモノクロのテレビに映る自分の見え方を考え、いつも濃いグレーのスーツを着て演説に立ち、若く力強い印象を国民に与えました。そうして、落ち着いた薄いグレーのスーツを着たニクソンを相対的に貧弱に見せることで彼を破り、第35代アメリカ大統領に就任しました。
このことがきっかけで、”パーソナルカラー”のシステム、”イメージコンサルタント”という職業がアメリカ国内に広く一般に知られることとなり、日本にもバブル前くらいの時期に入ってきたんですね。
それからだいぶ経ちますが、日本ではまだ、パーソナルカラーを取り入れたりイメージコンサルタントを付けている、という政治家は稀ですね。最近だと、小池百合子氏くらいでしょうか。彼女はとても素敵に、パーソナルカラーであるグリーンを味方につけていらっしゃいます。ニュースキャスターをされていた方ですから、「見られる」ということに対する意識、人に与える印象について、他の政治家より敏感なのでしょう。
他の候補者の方は、イメージコンサルタントをつけてらしたのかしら。
政治家の先生方に限らず、企業の経営者や独立を目指す若い女性など、様々なお客様のイメージをプロデュースしていきたいです。
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