HOSOOギャラリー 大麻布展示『白の気配』
こんにちは。
インテリアコーディネーターの小林由梨奈です。
京都、西陣織の細尾さんのHOSOOギャラリーに行ってきました^^
西陣織や細尾さんのとにかく素敵!なテキスタイルは、こちらの記事でご紹介↓しています☆
世界に愛される伝統×革新の西陣織ブランド HOSOO
本当に美しくて感動し、心が熱くなるので、実際に行って、見て、触っていただきたいです♪
吉田真一郎さんの大麻布展示「白の気配」
HOSOO GALLERYでは、年に2,3回企画展示をされています。
何も展示していない時のギャラリー↓
社長の弟さんが建築士で、建物の設計は弟さんによるものだそう^^
↓2階のギャラリーに続く真っ黒な空間
フラッシュ焚いてるから明るいけど、ほんとに真っ暗なので、足下照らしていただきながら歩きました。
日中なのに真っ暗で、お化け屋敷に入るみたいな気分★
この日の展示は「白の気配」。
自然布コレクターの吉田真一郎さんが蒐集されている”大麻布”を公開されていました。
「たいまふ」
と聞いて、なんのことか分からず、何度か聞き返してしまいました笑
耳慣れない言葉ですよね。
昔は大麻って、コットンと同じくらい布の材料として一般的で、みんな着てたらしいです。
麻のような素材感もありながら、麻よりも柔らかく、コットンの肌触りに近いと教えていただきました。
(すっごく丁寧に、いろいろ教えていただいて、めちゃくちゃ楽しかったです^^)
そしてこちらが「白」の大麻布
圧巻ですね^^
白と言っても一色じゃないことが、よく分かります。
縦縞になっているのの1つ1つが別の反物で、
このように真っ暗な空間で見るとそれぞれの色の独自性がよく際立ちます。
「白」と言っても、それぞれに、濃淡や、青み黄み、くすみなどの特徴があって、単体で見ると「白」と言い切れてしまうけど、比べると全然違う色ですよね。人間みたい。
大麻の苧の種類、糸の太さ、撚りの有無、織りの密度などによって、微妙な色味が変わります。
それから「しろ」って、昔は必ずしも色を示す言葉じゃなくて、不思議なもの、自然現象以外のこと、信仰の対象や、怪異的なものを表す言葉だったらしいです。
内装の工夫としては、この「白」の違いをはっきりとさせるために、窓を塞ぎ、光を吸収しやすい(=反射させない)塗料で、壁面を塗ったとのことでした。
ちなみに、元から真っ黒な天井の塗装は、漆喰に墨を混ぜて塗ったものらしいです。
ライトアップされた大麻布の反射光を受けて、波打つような艶めきの、独特な素材感を感じますよね。
職人の手仕事の熱に包まれて、ぐっとくる空間でした^^
さらにこのライトにも工夫が^^
大麻布を下から照らし上げているこちらの照明↑
実は4色の光で構成されていて、こんな感じ↓
この中には、美術品や作品など大事なものを照らすのにタブー(劣化するので)とされている紫外線ライトも含まれています。
自然布の風合いを、太陽光に近い光のもとで感じて欲しいという意図で、あえてそうしたそう。
こういう、見せたいものや伝えたいことを表現するためにはタブーなことも率先してやる感じ、とても好きです。
京都の老舗とは思えない冒険心^^
こちらは黒の大麻布の展示↓
フラッシュ焚いているので色の違いがはっきり分かるけど、黒に見えないですね^^
実際は、暗闇に目が慣れてくるまでは、本当に真っ暗闇でした★
こうやって見ると、黒にも様々な色があるのが分かります。
昔は黒い染料というものがなかったので、藍染をした後、墨で黒い色をつけていました。
そう言われて見てみると、藍と墨の分量・成分の違いで色の特徴が出ていることがよく分かるような色味をしていますよね^^
藍が多いとダークネイビー寄り、墨が黄みだとダークブラウン寄りになりそう。
パーソナルカラーで言うと、前者はWinter、後者はAutumnさんに似合う反物です♪
ひととおり回ってきて、階段側の壁に粋なスリットを発見!
外からの光を許すのはここだけで、でもその光さえ吸収しちゃう壁★
設計も内装材も含めて、全部かっこいい空間でした^^!
”白”も”黒”も相対的なもので
闇に映えるグラデーションのうちの、もっとも明るい色が”白”
そしてその闇が”黒”
みたいな感じかな
闇がもっと深まると、その黒は”黒”ではなくなりますね
だからこの世の中で、白黒つけることって不自然で
あんまり意味のないことなのかなと、思いました。
夢と希望のNO PANDEMIC STORIES☆
HOSOO GALLERY、とっても素敵なインテリアファブリックのギャラリーも併設されていています^^
インテリアやファッション好きの方には、めちゃくちゃ楽しめる、キュンキュンする場所です♡
ぜひ行ってみてくださいね♪
すぐそばにAce Hotelがあるので、ランチに立ち寄ったら、、、
こんな風になっててちょっと感動💜
おしゃれな壁タイルの上を、カラフルな付箋の夢と希望で埋め尽くして💕
こちらが同じ場所で去年撮った写真↓
隈研吾さんらしい作品。
こんなふうに使うことを初めから予定してたのか分からないけど、余白のあるインテリアって素敵だなって思いました☺️
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