テーブルウェアフェスティバル2017 〜暮らしを彩る器展〜
皆さま、こんにちは。
イメージコンサルタントの小林由梨奈です。
昨日、東京ドームで開催されているテーブルウェアフェスティバル2017に行ってきました。毎年この時期に開催されている世界各国のテーブルウェアが集う華やかな祭典で、今年で25周年です。
東京ドームいっぱいに世界中から集まったテーブルウェアがセッティングされていて、お花畑のよう。色とりどり、豪華絢爛、圧巻の眺めでした。
それぞれのブランドに誕生の背景があり、育んできた職人や王室の人たちの思いがつまっていて、その愛の大きさと歴史の長さに裏打ちされたゆるぎない気品と格式にあふれておりました。
長く大切に扱われているものって、特有の気高さがあって、そこにあるだけで心が安らぎますね。
日本にはないような色や世界観を持った作品に出会うと、それがつくられた環境や時代背景が気になります。
こうやって一堂に会した世界のテーブルウェアたちですが、当初は皮雑貨や銀細工、煙草入れ、石油ランプなど全然違うものをつくっていたり、家族で生み出したブランドもあれば皇族の命で生まれたブランドもあったり、その成り立ちは様々で、知れば知るほど深くておもしろいです。
暮らしに溶け込むアートとデザイン”北欧ブランド”
入り口を入ると、まず最初に北欧ブランドの陶器がお出迎え。レストランでよく見かける食器もあって、馴染み深いです。
アラビア
1873年、フィンランド・ヘルシンキ郊外の「アラビア」地区に創業。優れたデザイン性・芸術性を保ちながらも、使い勝手に配慮した実用的な陶器。
この食器、よくレストランで見ます。カーキのテーブルクロスに瑠璃色とレモンイエローの模様のお皿。カーキって4シーズンでいうとAutumnの代表色で、瑠璃とレモンはWinterですから、ファッションコーディネートにしたらかなり難しいバランスですけど、テーブルウェアだと調和するんですね。綺麗。
イッタラ
1881年、ガラス吹き職人ピーター・マグナス・アブラハムによりガラスメーカーとして創業。フィンランドは森と湖に囲まれた、冬が長く夏が短い国。妖精が住んでいそうな環境ですね。そんな少し厳しめの大自然の中で生まれたシンプルで美しいガラス食器たち。
凍てつくように冷たいブルー。だけど手づくりのあたたかみ感じます。
ロールストランド
昨年ノーベル賞晩餐会でのセッティング
1726年にスウェーデン王室御用達の釜として創業した、ヨーロッパで2番目に古い歴史を持つ陶器メーカー。
艶やかな純白の陶器に、グリーンとイエロー、ゴールドの装飾が美しいです。16タイプでは明るく暖かいBright Springの配色☆
ペンティック
1971年、フィンランドの陶器や皮雑貨を扱う小さなお店から始まりました。創業者のペンティックの母の「もし自分が好きなら、他の人も好きなはず。それくらい単純なこと」という言葉どおり、素直でシンプルなものの考え方が、作品にも表れています。
こういうグレイッシュなニュアンスカラーって、日本であまりないですよね。私はこういう色すごく好きなのですが、着ると致命的に似合わないので、こうやってテーブルウェアで取り入れられると素敵♪冷たくやわらかいMuted Summerの配色。
パラディスベルクスターデン
こちらはスウェーデンの家族経営ブランド。小さなキャンドルホルダーから庭に飾る大きな焼き物まで、すべてのデザインと製造を家族で分担しています。
暖かさをまったく感じない。真冬のイメージですね。枯れ木とかあるし。家族でこれをつくってるって、毎日どういう空気感でコミュニケーションとってるんでしょう。お会いしてみたいです。
ジョージジェンセン
1904年、コペンハーゲンの銀細工師が操業。ジュエリーが富の象徴であった時代、日常を豊かにする芸術品として世界に先駆けた新しいスタイルで一世風靡。現在もジュエリーからリビングアイテムまで多様な商品を制作する、デンマークとスウェーデン王室御用達のライフスタイルブランド。
こちらは銀細工師の作品だけあって、銀が主役。色使いはシンプルですが、スタイリッシュで紳士的な華やかさ。
オレフォス
ノーベル賞晩餐会で使用されるワイングラス「ノーベル」のセッティング
1726年、スウェーデンのスモーランド地方に設立。1898年よりガラス生産を開始。1925年のパリの万国博覧会で国際的な評価を得て世界中に知れ渡る。
スウェーデン語でorre=黒い雷鳥、forsは川の流れという意味。名前も見た目も、非常にクールですね。凍てついています。また枯れ木があるし。私、枯れ木のあるテーブルで食事したことないのですが、北欧ではメジャーなのでしょうか。少し寒々しい気がしますが、どんな心地なのかやってみたいです。
皇族の愛した陶磁器
ヨーロッパの皇族って、物心つく前から宝塚を観ていたからか無性に懐かしいんです。
ヘレンド
1826年創業。18世紀の磁器コレクションの補充をハンガリー貴族から依頼されたことをきっかけに、磁器製品の高い技術や芸術性を獲得。皇帝フランツ・ヨーゼフの庇護を受け、1842年には帝室・王室御用達に。1851年、ヴィクトリア女王の命を受けてつくられた中国風の絵柄に蝶の舞う「クイーン・ヴィクトリア」シリーズをきっかけに、ヨーロッパ貴族の間でブランドとして広まった。
アポニー・キーハイム
アポニー伯爵の注文で制作された伝統の絵柄アポニーシリーズの新色
メモリアルローズ
開窯以来愛されている”ウィーンの薔薇”を、金彩とマカロンピンクで包んだ190周年の記念制作。
とにかくメルヘン♪
ニュンヘンブルグ
1747年にバイエルン選帝侯磁器工房として設立。ドイツを代表するこの名窯はミュンヘンのニュンヘンブルク城の敷地内にあり、そのブランドロゴはバイエルン王室の紋章。小川の水流で水車を回して動力にする昔ながらの小さな工房で、すべての工程が最低15年の修業を経たマイスターたちによる手でつくられる。圧倒的に流通量が少なく、愛好家からも憧れの的とされている。
ボウルの中に既にウサギが鎮座しているのですが、この上何をどう飾るのか楽しみですね♪
インペリアル ポーセリン
1744年、後の女帝エリザヴェータの命によりロシアでは初、ヨーロッパでは3番目となる磁器窯をサンクト・ペテルブルグに創設。帝政ロシア時代を通して皇室御用達品として歴代の皇帝の食卓やインテリアを飾った。
ポップでキュート★
ジアン
1821年パリの南にある自然に恵まれた町ジアンに設立。ヨーロッパ各地の名窯からインスピレーションを得て優れた技法を掴み、万国博覧会に出展し金賞を受賞する栄誉に輝く。世界中の王侯貴族らに注目され、家紋を刻印したオーダーメイドのテーブルウェアが好評を博した。
「ピヴォアン・ブルー」
ジャポニズムを代表するシリーズ「ピヴォアン」の誕生140周年を記念したシリーズ。
鮮やかなロイヤルブルーから深みのあるナイトブルーまで、ブルーがお得意のブランド。
赤いガラスにビーズ刺繍、、、美意識の原点!
その他、美しくて好き☆と思ったものたちです。
エーゲルマン
エーゲルマンが16年の歳月をかけて生み出した独自製法による赤いガラス。華やかで独特な色彩に、卓越した彫刻技術による装飾。ボヘミアの伝統的な工芸品として世界中から愛されている。
赤いガラスとか青いバラとか青色発光ダイオードとか、、つくるのが難しいとか自然界にあり得ない色って、つくった人の情熱を感じて萌えますね。
HARIO
ガラス加工技術の発展・継承のため、芸術・工芸・技術のコラボレーションによりガラスの楽器を発表。2003年、世界で初めてガラスのバイオリン制作に成功。2015年には世界初のガラスの笙・篳篥を発表。
神秘的で繊細な音が出るとのことですが、聴くことができなくて残念でした。。
田川啓二
ビーズ刺繍デザイナー田川啓二氏と黒柳徹子さんのコラボレーション作品。壁の花の絵も、すべて刺繍です。
noritake
ROSA ROSSA
これは好きな赤。
朱小紋
朱色は縄文時代から続く伝統色。漆器の色としても日本人にはなじみ深いもの。この朱色に、武士の第一礼装である裃から発祥した江戸小紋の柄を配したテーブルウェア。粋です。
大倉陶園
昨年伊勢志摩サミットのテーブルセッティング
大倉陶園 × 幸野楳嶺
日本画家・幸野楳嶺の作品に、大倉陶園の美意識の原点を見いだして。
小鳥がかわいい♡
大倉陶園 × FRANCK MULLER
時と空間を楽しむコラボレーション
壁の絵と絨毯にFRANCK MULLER。
無秩序に数字が並んでいるところが、文字盤に大小様々のバラバラの数字の施されたFRANCK MULLERの「クレイジー・アワーズ」ぽい。「クレイジー・アワーズ」は数字の並びが不規則なので、時針がジャンプして動くらしいです。「時間は流れるものではなく、飛び越えるものである」という哲学的なメッセージが込められているそう。時間に制約されずに、だけども限りある時間をよりよく生きるために、自分の手で人生を拓いていきたいものです。
各国の様々な歴史を抱えて、食卓を華やかに彩ってくれるテーブルウェアたち。観ているだけでも美しいのですが、それぞれのストーリーを知って使うのと、知らずに使うのとでは思い入れが変わりますね。
そして、ファッションコーディネートの参考になるような配色もたくさんあって、とっても楽しい素敵な時間でした。
皆さんも、ファッションを楽しむように身近に、テーブルコーディネートを楽しんでみて♪きっと生活の質がぐんと上がって、ハッピーな気持ちになりますよ☆
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